「三代六十四」
…と名乗る桜島結界に現れたプレイヤー
相撲大好きな河童男である
この人(以後河童と表記)、明らかに浮いたネタキャラと思いきや
物語の根幹に関わっている可能性が高いのです。
今回はそんな河童さんについて紹介していきましょう。
三代六十四 本編での出番
まず、河童の活躍をまとめてみましょう。
・ただ、同意無しに相撲はしない
・領域展開は「土俵を召喚するだけ」
・迷いがあるフィジギフ相手なら相撲で勝てる(!?!?)
・しかも、迷ってる若人を導く気概がある
呪術廻線という、優しさが息してない物語にあっては善良な河童である。
上記の若人とは真希さんのことであり、東堂~虎杖の関係性に似ている。
事実、「人の心とかないんか」で世間を賑わせた電光石火マンに苦戦する真希さんを
相撲を取った直後に『絶好調』状態にする。
やっぱり東堂枠じゃないか…!
しかし、ただ単純に「見た目はアレだけど善人な河童」なだけであろうか。
いやそんなわけがない。これは単眼猫の物語なのだ。
その活躍の一方で本編での謎について見ていこう。
謎の多い河童
※出典情報詳細※
WEBSITE:いらすとや
※ご利用について参照の上、上記画像を使用※
相撲!河童!善人!が話題になる一方でこの河童、得体がしれない。
呪術師なの?呪霊なの?
「呪霊ではない」は確実?
まず、一般人にも見えているので呪霊ではないと思われる。
ただ、呪術師にしては言動が善人により過ぎて違和感がある。
「東京」という言葉に馴染みがないところから、江戸時代より過去の呪術師が受肉したのではと個人的に思っている。
それでも真希さんと相撲にしゃれこんだ土俵は簡易領域なのか…
それとも領域展開なのか…
あのフィジカルの源流、河童の起源を探っていきましょう。
河童で有名なのは岩手県
そもそも河童で有名な都道府県は岩手県
柳田國男の「遠野物語」ででてくる遠野市が有名です。
ここだけ見れば豊富な河童伝説の岩手、東北コロニーに出すのではないでしょうか。
河童の正体と最期
この河童の正体と最期は
正体:マジで相撲が好きなだけの江戸時代の呪術師
最期:強敵と取っ組み合って、投げられて退場
でおそらく間違いないと思います。
実は、三代六十四にはモデルが存在します。
呪術廻戦の河童「三代六十四」の元ネタ
それは
「江戸時代最強クラスと言われた白藤源太」
「に投げ殺された相撲に自信二キ」
である。
なんのこと?という話だが、順に説明いたします。
白藤源太とは
まず白藤源太とは、クッソ相撲の強かった江戸時代の力士で
・侠客で最後に非業の死をとげるという
という属性メガ盛りなお相撲さんである。
元ネタは「投げ殺される河童」
そして、彼をモチーフにした浮世絵で有名な絵師が『三代(さんだい)豊国』
有名な画集は『大日本六十余(ろくじゅうよ)州 上総』
こんな絵である。
※出典情報詳細※
作品名:三代(さんだい)豊国
画:大日本六十余(ろくじゅうよ)州 上総
もうおわかりでしょう。名前を比較すると…
三代(みよ) 六十四(ろくじゅうし)
三代(さんだい) 六十余(ろくじゅうよ)
ここから名前を文字ってきた説は有力だといえます。
おまけ:宮崎の河童伝説
あわせて、都道府県ごとに河童伝説が存在しますが、
宮崎の河童伝説は尻子玉やら胡瓜やら雨ごいやらは有名ではありません。
最も多いのは「武士と戦う」「河童が最後に死ぬ」というもの
いずれも江戸時代のお話
『寝込みを武士に襲われた⇒江戸まで追いかけ、3年越しに勝負を仕掛ける』
『鹿児島で格闘の末、射殺された河童の手足を県が保存している』
2つ目にいたっては、国から「ホントの河童か調べるから貸して」という要請を拒否され
いまも都城市が保管しているというミステリアスさ。
ヤベーな宮崎県…
まとめ
「マジで相撲が好きなだけの江戸時代の呪術師」
『強敵と取っ組み合って、投げられて退場する』
という説
白藤源太×河童×宮崎 という関連性からかなり可能性は高いのではないでしょうか。
図書館でさらっと調べただけでもこれだけの共通点がでてきて大変興味深いです。
明らかになっていないことばかりですが
キャラの濃さから今後活躍しそうな感じマンマンですね。
河童以外にも、このようなエピソードや話が多くあります。
・19巻、日車さんと向日葵の表紙に隠された意味
・特級呪霊とは?登場済みの呪霊を徹底解説
マメ知識として取り入れていくと、より楽しむことができるかもしれませんね。