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【逃げ若 ゲンバ】最終話は時行の身代わり?ゲンバの元ネタ【風間玄蕃】

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 「逃げ若の『風間玄蕃』って元ネタあるの?最後どうなるの?

これは明確に元ネタがあります。
複数の文献や民話に玄蕃(以下ゲンバと呼称)の元ネタと思しきものがあります。

そしてこのゲンバ、おそらく最終回で大変大事な役割があると思われる重要人物です。そんな見どころ盛沢山な拝金忍者ゲンバを今回はご紹介致します。

gddfgf執筆者紹介
・ネウヤコのみがジャスティスと妄信する原理主義者

風間玄蕃(ゲンバ)の元ネタ

※出典情報詳細※
WEBSITE:ODAN
撮影者:Image by Hong daewoong from Pixabay

本編にでてくる盗人で変装の天才、風間玄蕃
悪人で外道だが有能で魅力のあるキャラクターです。

実はモデルと思われる民話が長野県塩尻市にございます。

元ネタは玄蕃之丞(げんばのじょう)と呼ばれた狐で多くの狐を
従えて悪戯したとされます。

元ネタ?の神社:玄蕃稲荷神社

玄蕃稲荷神社も存在し、社名の頭文字が「玄」であることから
「ゲン担ぎのお稲荷さま」「縁起の良い玄蕃さま」で有名だそうです。

この神社、もうけダルマと呼ばれるヒゲを蓄えたダルマがあり、なんと現代でも広く使われています。

ヒゲ=毛があるからもうダルマとされ、商売繁盛を祈願して信仰を集めたそうで、
金に卑しいゲンバですが、このような民話・伝承を下敷きにしたと考えられます。

元ネタのエピソードが強烈すぎる

※出典情報詳細※
WEBSITE:ODAN
撮影者:Image by vivi14216 from Pixabay

本編でもクソみたいな仕返し(Gと小便で炊き込みご飯)で嫌われた玄蕃だが、残っている民話も興味深い。少しご紹介致します。

糞を食べさせる

・村で評判の美人がいた

・彼女は道の真ん中で馬の糞を食べている

・通りがかった者が心配したが「頂いたおはぎを食べている」と答える

・実際は、化かされて自分の家の中に居るものと錯覚させられていた

おそらく本編の糞の件は、これを読んで描写したものと思われます。
ホント糞みたいな所業ですね…

新婚の門出を荒らす

・花嫁を桔梗ヶ原で迷子にさせる

・玄蕃率いるキツネたちは嫁入り一行になりすます

・相手宅に上がり込み宴会 飲めや食えやの大騒ぎ

・やっと合流した本物の花嫁

が現れると、食い散らかしをそのままに逃げる

人様の門出を荒らしまくって、そのまま逃げる。
狐っぽいエピソードではありますが、現実にやられたらホントに殺意わきますね。

大名行列に化ける

「お殿様のおなーりー」の一行に化ける

・街道に毎回いきなり出現して町の人を困らせる

・宿場の人々は本物の大名行列が来てもキツネたちの仕業だろ…無視していた

・本物の大名だったのでめっちゃ怒られた

ちなみにこの後、油揚げに釣られて玄蕃は捕縛
正義は存在したのだ。

夢幻列車を召喚する

・何もない場所に停車場を作り出す

・反対側から列車が来るように見せかけたりして、列車の運行を妨害

サラっとした話だが、現実これが一番ヤバい気がします。
やっぱり滅ぼされるべきでは…?

本編での最後は…

※出典情報詳細※
WEBSITE:ODAN
撮影者:UnsplashRafael Souzaが撮影した写真 

歴史を元にした本編の構成上、キャラの最期がある程度予測できてしまう…
ゲンバもその一人です。

1353年 龍口(今の神奈川県南部)で北条時行と思われる人物が捕縛された
との記録が残っており、その後に処刑されたと伝わります。

思われる、というのは名前ではなく「野心の者」「凶人」と記録に残っているからです。

この3か月前に鎌倉から時行が行方をくらました記録との繋がりから、今日では

龍口で時行が処刑された可能性は高い

とされています。

ゲンバの最後は…「身代わり」?

しかし「逃げ上手の若君」というタイトルや玄蕃の変装能力を考えると彼の最期は

若君の身代わりになって斬首される

と予想ができてしまいます。

まとめ

風間玄蕃について調べると案外多くの民話が残っていました。
墓の場所も分かっていない時行と神として祭られている玄蕃を比べると
現在人に与えた影響が玄蕃の方が大きそうなのが興味深いです。

最後に玄蕃のエピソードで個人的に好きなものを紹介して終わります。

ネウロ・暗殺教師とヒットを飛ばす松井先生。

「逃げ上手の若君」は作者個人の趣味、エッセンスがふんだんに詰まった一作です。
話の構成はもちろん、歴史解説も随時あり、鎌倉や室町時代が全く分からなくても楽しめます。

・一部の読者層に刺さるだろう時行の少年的愛らしさ
・松井作品よろしく続々登場する変態
・安易な人間賛歌ではない、人間のすばらしさ

を堪能することができます。

原作が無事に完結すること、松井氏のご健康と今後の活躍を
1ファンとして、勝手ながらお祈りさせていただきます。

また、作中描写についての考察を別途しています。

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ここまで読んでいただき誠にありがとうございました。