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【逃げ若 平野将監】瘴奸(しょうかん)「南無阿弥陀仏(ペッ」の元ネタ解説

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「逃げ若の『瘴奸(しょうかん)』って元ネタあるの?

これは明確に元ネタがあります。

逃げ若読者に衝撃を与えた名言

「南無阿弥陀仏(ペッ」
「君たちは十五万円(三貫文)になりたくはないのかい」

を言い放った坊主

それが瘴奸(しょうかん)
主人公の敵としてでてくるハゲの坊主ですが、その元ネタを紹介していきましょう!

gddfgf執筆者紹介
・ネウヤコのみがジャスティスと妄信する原理主義者

「瘴奸…などと名乗っている」

※出典情報詳細※
WEBSITE:ODAN
撮影者:UnsplashEmily KenCairn of Apiary Studioが撮影した写真 

まずは彼の基本情報から

・小笠原に仕える武士
・名言しか言わない
・強い 頭が切れる

外道で怖い。

…なんだけど魅力的という松井氏作品を象徴するような魅力的なキャラクターだ。

瘴奸(しょうかん)語録

「南無阿弥陀仏(ペッ」
「君たちは十五万円(三貫文)になりたくはないのかい」
「(子どもを売り飛ばすと)心が満たされて、心がじぃんわり満たされるんだ」

うーんこの外道
なんj民もドン引きの畜生発言の玉手箱である

瘴奸(しょうかん)は入道(にゅうどう)

後述するが、瘴奸(しょうかん)の正式名称はおそらく

瘴奸(しょうかん)入道(にゅうどう)

入道(にゅうどう)とは出家した人間がつける名前
だから髪を沿っているのだが

「南無阿弥陀仏(ペッ」

と死体に唾を吐きかける姿はむしろ一周回ったカッコよさがある。

瘴奸(しょうかん)入道の元ネタは平野 将監(しょうかん)

モデルに思われる人物は「平野 重吉(しげよし)」
太平記で「平野 将監(しょうかん)」と表記されている。

歴史的に何をした人物かと言うと、幕府に反乱を起こした悪党

西園寺家に仕えた武士で、
大覚寺統(天皇家の有力派閥)と縁のある坊さんと関わりがあった一族の1人

東大寺宝珠院文書によれば、悪党の狼藉を止める立場にありながら
最期には悪党側に加担したとされる。

そんな彼は後醍醐天皇がおこした倒幕ビックウェーブに乗り、
楠木正成の副将として幕府方と戦うも敗れてしまう(上赤坂城の戦い)

本編との一致点を箇条書きすると共通点が多いことが分かる。

【共通点】
①坊主かつ入道(仏門に入ったものを指す)の二つ名
②しょうかん(=将監)を名乗っている
➂楠木「殿」と一緒に戦うも敗北
④城を燃やされ敗北

※太平記によれば、水を絶たれて火矢を消す水も残っていなかった旨の描写がある

「こんな俺にも笑ってくれるのか 仏…様…」

鍼口(しんこう)鬼

彼の二つ名だが、実は仏教用語でちゃんと意味のある言葉

意味は「仏を信じなかった者が死ぬと口が針のように細い鬼になる」

食べたり飲んだりができないので、いつも餓え渇いてしまうことであり
満たされない欲が原動力の瘴奸にピッタリの異名である。

若君との戦いで仏を見た後、鬼の部分は浄化された描写があり本編では一命をとりとめる。再度の登場については本編を見て楽しんでいただきたい。

まとめ

ネウロ・暗殺教師とヒットを飛ばす松井先生。

「逃げ上手の若君」は作者個人の趣味、エッセンスがふんだんに詰まった一作です。
話の構成はもちろん、歴史解説も随時あり、鎌倉や室町時代が全く分からなくても楽しめます。

・一部の読者層に刺さるだろう時行の少年的愛らしさ
・松井作品よろしく続々登場する変態
・安易な人間賛歌ではない、人間のすばらしさ

を堪能することができます。

また、作中描写についての考察を別途しています。

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ここまで読んでいただき誠にありがとうございました。