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【逃げ若 ラスボス】足利尊氏は先祖の霊に操られている説【置手紙】

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「足利尊氏ってなんであんなに強くて化け物なの?

たしかに尊氏は逃げ若本編では人間離れした描写が多く見られます。

・自分の首に刀を突きたてて死なない
・グッと力を入れたら敵軍を洗脳できる
・勘がよすぎて 言ったことがほぼ現実になる
これ以外にもラスボス最有力候補にふさわしい、まがまがしさと魅力で描かれる尊氏

では、人間離れした描写はどこからきているのか?

実は尊氏、先祖の霊に操られている説があるのです。

そんな見どころいっぱいな足利尊氏と置手紙伝説について今回はご紹介致します。

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執筆者紹介
・ネウヤコのみがジャスティスと妄信する原理主義者

本編ラスボス筆頭 足利尊氏

※出典情報詳細※
WEBSITE:いらすとや
ご利用について参照の上、上記画像を使用※

本編でラスボス筆頭な描写をされている足利尊氏
その人間離れした描写は随所にみられます。

一振りで10人以上の首を飛ばす
・武芸に秀でた護良親王の刀を指1本で止める
・跡継ぎレースで後醍醐天皇の実の息子に圧勝する(史実
目の中に目がいっぱい 意思を持っているように動く
仏様は自分の餌
・↑の絵を描いて「仏の絵をよい。心が洗われる」

盛りすぎじゃね…?

と思われる方もいると思いますが、太平記基準でいうとこれでも抑え目なのです。

太平記での尊氏

これに対して脚色の多いとされる軍記物語である太平記

指一本で刀を止めた
一振りで何十人切った
複眼だった

とかの記載はありません。しかし、興味深い記述があります。それは

尊氏はとにかく運がよかった

という話です。少し紹介します。

尊氏 天に加護されているエピソード

・太平記第15巻
当時争っていた天皇方に京都を包囲されて破れた足利軍
天皇方のクソつよ将軍新田義貞は大将首を追ったが
運がよい尊氏を発見すらできず逃げられた。

・太平記第16巻
九州に逃げ延びた尊氏だが、生き残りは250騎前後。そこに追手の5000騎が迫る。
しかし、一度も尊氏軍に勝利できないばかりかボロクソに破れ追手は全面降伏

尊氏は勢いそのままに九州を平定。
これについて、本書内では追手を率いた大将、菊池の失敗ではなく

過去の行いが良すぎて
神が天下を尊氏に取らせようとする意志が働いた為に大勝した

と記載されている。なろうもびっくりな展開である。

・太平記第31巻
大将首をとろうと変装して近づく勇将2人
弓の的当てくらいまで近づくことに成功
しかし、あと一歩のところで見つかってしまい嘆く

太平記 モブもヤバい

「尊氏マジで運よすぎるだろ…」となるところですが、ちなみにこの2人

300騎の敵軍に射かけられるながら敵の馬や鎧を両断しつつ自軍に引き上げていった。

どう考えてもこいつらもヤバい…!

尊氏 運に全振り

このように尊氏は

・単純に運が良い
・神が天下を取らせる為に加護ってる

と太平記で強調されている。

戦の勝ちっぷりやミステリアスな言動も含め、周りにそう思わせるだけの説得力の強さがあったのだろう。

尊氏は誰かに操られている?

本編1話にて下記セリフや、ちょくちょく尊氏にヤバい何かが入っている描写もある。

「誰だ…私を天下に押し上げるのは」
これは尊氏が先祖の霊に操られている(もしくは憑依とかスタンド)みたいな
設定が後ででてくるのでは個人的に思っている。
というのも、実は2つほど「先祖」「霊」にまつわるエピソードがあるのでここで紹介する。

頼家の置手紙伝説

源頼家(よりいえ)通称「八幡太郎」と呼ばれた武将がいた。
スマホ太郎みたい…

複数の合戦に参加し、武士階級台頭の契機をつくった1人で
死に際、ある置手紙をしたことで有名だ。

「私は死ぬが、7代先の子孫に生まれ変わり天下を取るだろう」

7代先の子孫、足利家時は置手紙を気にしていたが政争で自害に追い込まれてしまう。
しかし、死に際に置手紙を残す。

「私は死ぬが、3代先の子孫に天下を取らせたまえ」

この3代先の子孫が足利尊氏その人なのだ!

10代先の悲願が叶ったわけだ。尊氏の目に複数の意思が宿っているのは
この先祖9代分の怨念が取りついているという見方もできるだろう。

「後付乙」
「足利は源氏の傍流なのに、そんな手紙持ってるわけないだろ」
「4代先の源頼朝でもう天下とってるじゃん!」

と疑問点が多く正直怪しい。

天下を取る為の建前が必要だったので偽造したと言われるほうがよほど説得力がある。


「天下を取ろうと子孫に転生したら、すでに別の子孫が天下を取っていた件」

というラノベが書けそうなガバガバ設定ではあるのだが、これを作者松井氏が一つの要素として取り入れていたとすれば大変興味深い話である。

御霊怪談

雲景未来紀という山伏の雲景が記した予言書がある。
太平記27巻に登場するワンシーンで

「今幕府ヤバくね?得もねぇ!仁もねぇ!どいつもこいつも下克上!」

と霊たちがサミットを開いている場面だ。

参加者は
「後醍醐天皇」「護良親王」
「金の鷲の姿の崇徳上皇」「あと何か悲運な帝、后、高僧がいっぱい」

メンバー全員で今の幕府政権をとにかく力いっぱい批判するのだが

「公家中心の朝廷政治復活させてぇ」

と締めに発言しており、彼らの無念が伺える。

太平記にも無念な御霊の集まりであると強調されており、
尊氏にとりついているのはこちらの怨念である可能性もある。

まとめ

尊氏の複眼を見た時に置手紙伝説を思い出しましたが
本編でもスマホ太郎こと頼家の姿を見れるのではとワクワクしています。

ネウロ・暗殺教師とヒットを飛ばす松井先生。

「逃げ上手の若君」は作者個人の趣味、エッセンスがふんだんに詰まった一作です。
話の構成はもちろん、歴史解説も随時あり、鎌倉や室町時代が全く分からなくても楽しめます。

・一部の読者層に刺さるだろう時行の少年的愛らしさ
・松井作品よろしく続々登場する変態
・安易な人間賛歌ではない、人間のすばらしさ

を堪能することができます。

原作が無事に完結すること、松井氏のご健康と今後の活躍を
1ファンとして、勝手ながらお祈りさせていただきます。

また、作中描写についての考察を別途しています。

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ここまで読んでいただき誠にありがとうございました。