「亀ラップ」
ボーボボを代表する伝説回
作者の澤井先生曰くの『高熱にうなされながら描いた』のコメントもあり
世間やPTA、ファンさえも「いつものボーボボだな」と意味を求めてきませんでした。
・亀ラップの元ネタとその解説
亀ラップに隠されたメッセージ、これを解き明かしていきましょう。
亀ラップは人としての大切さを歌っている
結論から申し上げます。亀ラップは
人を愛する大切さを思い出してほしい
という意味が込められています。
亀ラップは第3巻/99ページ前後に掲載されています。
詳しい歌詞や描写はこちらで解説しておりますのでご参考下さい。
【ボーボボ 亀ラップ】高熱にうなされた作者が生み出した狂気の真実
歌詞や背景は古代日本を示している
ボーボボはギャグマンガですが、本筋が理解しやすいよう構成されています。
ボーボボ一行の服装や持ち物、町や背景も現代風に描写されています。
その視点で見ると亀ラップには「古い時代の日本」が多いことに気づきます。
掲載年は2001年ですが、比較すると
・警策(坐禅の時に使う棒 江戸時代)
・貴婦人(高貴な身分の女性 明治時代)
・~だっちゃ(ラムちゃん アニメ一話は1981年)
・鉢巻き(「後ろ鉢巻」という結び方。天照大御神の舞が起源なので日本神話)
日本と関係があり、現代より昔のものばかりです。
亀×日本に関係がある×昔のもの=浦島太郎
「亀ラップというタイトル」「日本にまつわる昔のもの」から考えれば
日本人ならだれでも連想するものがありますね。
そう「浦島太郎」です。
亀ラップのステージはジェットコースター
遊園地であれば洋風なアトラクションや小道具をだす方が自然なのに、あえて日本風の単語を連呼しているのは、浦島太郎を示唆していると考えられます。
浦島太郎 神話や旧約聖書と関係があった!?
浦島太郎×旧約聖書
ここに関係を見出すのは突拍子もないことに思えますが、
浦島研究では本がでているくらいの考察ジャンルなのです。
浦島太郎のあらすじ
浦島太郎のあらすじはおおまかにこんな感じでしょう。
玉手箱を開けたのは「乙姫を恋しく思い出したため」とあります。
乙姫とはもちろんイジメられていた亀のこと
つまり「亀を恋しく想った故の悲劇」と言い換えられます。
亀は伝説の「マナの壺」を意味している?
そして、当時の亀とは入れ物の
「カメ」⇒「瓶」
からきており壺などの入れ物を指している隠語であるという説が有力です。
壺とは『旧約聖書』に記されている箱
十戒が刻まれた石板を収めた箱「マナの壺」を示唆していると考えられます。
旧約聖書との関係
旧約聖書とはユダヤ(今のイスラエル近辺)地域を起源とするユダヤ教の預言書です。
※出典情報詳細※
WEBSITE:ODAN
撮影者(左の画像):UnsplashのLevi Meir Clancyが撮影した写真
撮影者(右の画像):UnsplashのDavid Clodeが撮影した写真
左はイスラエルの紋章。右は亀の甲羅。
見事な六芒星と六角形です…!
シンボルマークが酷似している事実から、亀というキーワードは旧約聖書と浦島太郎を強く結びつけていると言えます。
完全に余談ですが、旧約聖書はハゲと罵られて熊に子どもを虐殺させる聖人がでてきたりする書物です。
亀はノアの箱舟を暗喩していた!?
お話の中で、浦島太郎は亀の背中を借りて龍宮城に到着します。
つまり、亀は陸と龍宮城を結ぶもので「船」や「潜水艦」のような乗り物に見立てたとは考えられないでしょうか。
「亀」と「船」はノア家の生き残りを表している…!
すると亀と船の漢字があることを意味しているように思えます。
「船」を分解すると「舟」+「八」+「口」
当時の「口」とは人の数を表します。
つなげると「船に8人」
ここでピンとくる方は聖書に詳しい方とお見受けします。
聖書では「ノアの大洪水で生き残った一家はノア家の8人だった」と記されています。つまり
旧約聖書の何を指しているの?
ここまでで、亀ラップは旧約聖書を示していることが分かりましたが、
それでは具体的にどこを指しているでしょうか。
これは明確に答えがでています。
旧約聖書⇒キリストの磔刑 を示していた!
それは第一話主人公の。主人公の初登場シーンであるにも関わらずボーボボは
関東野菜連合にキリストの磔刑に見立てて処刑されています。
最強キャラ筆頭!?関東野菜連合に隠された真実!
キリストは隣人愛を説きました。
自分を害する人の為に祈れ、と
もちろん、
作者澤井氏が特定の宗教に思うとこがあったという意味ではありません。
なんなら「キリストは新約聖書だろ!」「磔刑されてるやつ、たくさんいるだろ!」「ガバガバ考察乙」
というツッコミはご勘弁いただきたい。
亀ラップは生きづらい世の中への警鐘
しかし、人の為につくす、優しくすることが難しい世の中です。
こちらで詳しく解説していますが、2001年当時、流行語が「DV(ドメスティックバイオレンス)」になったほど、身近な人間に対する敵意について社会が注視し始めた時期でした。
そんな社会情勢だった故、澤井氏は無意識に浮かんだフレーズ
人との友情や愛情を、大切にしてほしい。
まとめ
亀ラップについて、いかがだったでしょうか。
人生の学びになる要素が詰まっており、『ただし つけもの テメーはダメだ』に同等のメッセージ性を感じずにはいられません。
【ボーボボ】『ただし つけもの テメーはダメだ』はある未来を予言して名言だった!?
原作/作者であります澤井先生の健康を勝手ながらお祈りさせていただき、終わりとさせていただきます。
ここまで読んでいただき、誠にありがとうございました。