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【ボーボボ 元ネタ】最強キャラ筆頭!関東野菜連合に隠された真実!

ボーボボ
ボーボボの「関東野菜連合」ってなんなの?

これは、記念すべきボーボボ第1話の10ページ右上に登場した伝説のキャラクター
そのインパクトある描写から、ファン間でも最強の呼び声高いハジケリストです。

【本記事の内容】
・関東野菜連合 とは
・関東野菜連合に隠されたエモすぎるメッセージ

一般的には、ただの出オチキャラと思われている関東野菜連合
今回は関東野菜連合に隠されたメッセージをとあわせて解説していきます。

gddfgf筆者
・ボーボボに生きる希望を見つけた男
・ボーボボをこよなく愛する男

関東野菜連合 とは

まずは、基本情報をおさらいしましょう。

【基本情報】
出 番:第1話10ページ
構成員:ニンジン・ナス*2・トマト*2・じゃがいも・キャベツ等

なんで野菜が暴走族なのかはおいといて…

初登場の主人公をリンチにして十字架に磔にします

理由は『ピーマンが苦いと言われ腹が立った』から

1話、初登場の主人公をボコす野菜がどこにいるんでしょうか。ここだけ見ると

「とにかく単純で、インパクトのある表現をしたかった」

と捉えてしまいますが、本質は別にあると筆者は考えます。

関東野菜連合に込められたメッセージ

結論から申し上げますと、関東野菜連合は少年ジャンプ読者へ

『暴力に屈しない強い大人になってほしい…!』

というメッセージだったのです。
一見突拍子もないですが、いくつのか描写がこのメッセージを後押ししています。

どうして暴走族モチーフなのか

みなさんは「珍走団」という言葉をご存じでしょうか。

暴走族のイメージ「アウトロー・悪くてかっこいい」を小馬鹿にして
治安悪化を食い止める為に作られた造語です。諸説ありますが

「クソゲー」「DT(童貞)」などの言葉を生み出したみうらじゅん氏のラジオ
・便所のチリ紙こと2ch住民

が作成したと言われています。

2017年、福岡県警が正式採用した程知名度がありますが
実際に流行り出したのは2001年頃

なんとボーボボ連載開始と同じ年なのです!

これは偶然とは思えません。

野菜だってグレるんだ

21年世紀初頭、ノストラダムスやら2000年問題やらありましたが
一番のキーワードは不景気でしょう。

自殺率は過去最高水準に達し、確認されただけで3万人の方が自ら命を絶ってしまったデータがあります。
統計局のデータ

当時、まだ社会不安からの暴走族も盛んで「ごくせん」などのドラマでマイルドになる前は恐怖の対象でした。

『野菜だって私刑・リンチをする暴力装置になりうるんだ』

漫画という表現で、その社会情勢に一石を投じた巧みな表現であると言えます。

社会情勢を嘆いたメッセージ

連載がジャンプに掲載されていた2001年

9.11 同時多発テロがあった年だからかよく覚えています。
そして、日本人の私にとって更に衝撃だったのは、流行語の

『DV・ドメスティックバイオレスンス』

これは単純に、家庭内暴力が過去最高件数となったのがノミネート理由ではありません。

2001年という時代

無差別に市民を襲う犯罪者、職場や学校内でのいじめ問題
人を襲う暴力、心を傷つける迫害に人々は恐怖していた。故のノミネートでした。

つまり、古来からの原始的な暴力に人の社会で培養された悪意があわさってしまった。
それが表面化していた時期でありました。

暴力へのアンチテーゼ

では、その社会情勢に関東野菜連合がどう関係しているのか

それは、第1・2回の本編にヒントがあります。

第1回「鼻毛」 主人公への理不尽な暴力

記念すべき第1回、ボーボボは関東野菜連合という愚連隊にリンチをうけ、
ボロボロの姿で登場します。

「だって しょっぱいじゃんかよ…」

これが主人公ボーボボの一言目です。

ピーマンを食べなかった、純粋に、食べたくないと言っただけなのです…!

ただそれだけで、ピーマンを頭(ヘッド)とする半グレ集団に制裁を受けます。
まさに社会情勢を表していると言えます。

被害者から加害者へ

そんなボーボボは第一回の最後のページで

「ただし つけものテメーはダメだ。」

一転、加害者側にシフトチェンジしています。
立場が人を作る。まさにそういうことなのです。

【ボーボボ】『ただしつけものテメーはダメだ』はある未来の予言だった!?

第2回「変態」 成人男性 暴力でビュテイに迫る

「おじょうちゃんもアヒル好きかい?」

変態的(パンイチ×股間にアヒル)な格好で美少女ビュテイに迫ります。

成人男性が暴力をチラつかせて子どもを襲う。
まさに世相を切っているのです。

メチャクチャに見えるギャグシーンですが

「読者の皆さん。こんなことが今の日本で起きているんですよ」

と澤井氏の声が聞こえてくるようではありませんか。

イエス・キリストへのリスペクト

※出典情報詳細※
WEBSITE:ODAN
撮影者:UnsplashVictor Heが撮影した写真 

関東野菜連合が暴力や社会不安を風刺したものであること
ということがお分かりいただけたと思います。

では「暴力に屈しない強い大人になってほしい」とはどの部分なのか。

それはボーボボの登場シーンにヒントがあります。

十字架に磔(はりつけ)

…つまり、ゴルゴダの坂で処刑され、石を投げられてコロコロされた聖人
イエス・キリストをリスペクトしていることが分かります。

キリスト教の教え

あまり知られていませんが、キリスト教とはイスラム教から独立した宗教結社です。

戒律の不自由さを嫌い、より自由度の高い信仰をすることを目的に預言者イエスとその弟子が広めた宗教です。

「ビンタされたら、もう一方の手に握手を求めよ」

と非暴力を推奨していることは有名です。

しかし宗派としては、抑圧からの解放を求めた、当時としては革新的な考えをもっといたとされます。

いかにハジけることができるか

つまり、キリストをモチーフにしたのは、単に非暴力を訴えたものではなく

暴力に屈しない強い姿勢で現実に立ち向かってほしい

という作者からのメッセージだったのです。

実際ボーボボという作品は終始ふざけてはいるものの
王道展開を外さず、熱い戦いを見せてくれる素晴らしい作品です。

野蛮な暴力でなく、いかにハジケたか、自己表現ができるかを重視する

関東野菜連合、彼らは出オチなのではなく物語の縮図を表現する為に不可欠な要素だったのです。

まとめ

関東野菜連合について、いかがだったでしょうか。

素晴らしい要素が詰まっており、個人的にあの亀ラップに匹敵するほどのインパクトでした。
亀ラップの意味を理解しました。旧約聖書に答えがあったのです

原作/作者であります澤井先生の健康を勝手ながらお祈りさせていただき、終わりとさせていただきます。

ここまで読んでいただき、誠にありがとうございました。